足るを知るという言葉の本当の意味と使い方。「足るを知る」と「今の自分に満足する」は間違えやすい


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足るを知るという言葉を聞くと、

「今の自分に満足しろってことでしょう?そんなの無理だよ」

「今の自分を受け入れて、これ以上良い人生を諦めるってことでしょう」

「今の自分に満足しちゃったらこれ以上良い人生がないってことだから嫌だ」

「私はもっと良い人生を過ごしたい」

そう思っている人が多いのではないでしょうか。

「足るを知る」=「悟っている人」

というイメージがあるでしょう。

しかし実際はそんなことはありません。

足るを知るを実践したとしても、もっと良い人生を目指すことは出来ますし、今の自分を受け入れて諦めるということでもありません。

もっと良い人生を送るためにも足るを知るということは必要なことなのです。

今回は足るを知るという言葉について詳しく解説していきたいと思います。

目次

「足るを知る」と「満足する」という言葉は似て非なるもの

「足るを知る」という事と「今の自分に満足する」ということはとても似ていますが、似て非なるものです。

もちろん足るを知ることは、今の自分に満足することです。

しかし今の自分に満足することだけでは足るを知ることにはならないのです。

足るを知ると聞くと、

「今の自分に満足すれば良いだけでしょう。そんなの簡単だよ」

「ただ今の自分に満足すればいいんだったらもう出来ている」

そう思うかも知れません。

しかしそれでは足るを知るフリになってしまうことが多いのです

例えば、

今の自分がフリーターだとします。

その自分が今のフリーターに満足するだけで足るを知ることになるかというとそうではありません。

「私は足るを知っているからずっとフリーターのままでも何とも思わない」

「フリーターでいる自分に満足しているから変わらなくて良い」

そんな風に思うことは正しい足るを知るではないのです。

もちろん本当に足るを知る状態であるのなら別にフリーターだろうとニートであろうと別に良いでしょう。

自分が思っている最善の選択としてフリーターやニートならそれでも良いのです。

自分がやるべきことをしていて満足しているのならそれで良いのです。

しかし大体の場合は、

「足るを知る」を言い訳にしてしまうのです。

私は足るを知っているからこのままで良いというのは変わらない自分の言い訳にすぎません。

変わろうとは思っているけれど、変われない自分を何と無く受け入れている状態になっているのです。

それは本当の足るを知るとは違うのです。

それは足るを知るフリでしかないのです。

本当の「足るを知る」の意味とは今の状態でも足りていると理解すること

では「本当の意味の足るを知る」はどういうものなのかというと、

本当の足るを知るは、今の自分を受け入れている上に常に今の自分よりも前を向いている状態が本当の足るを知るということになるのです。

人間の成長というのは天井がありません。

常に死ぬまで成長し続けるもの、そして学び続けるものなのです。

「悟りの修行」というのは永遠に終わることはないのです。

人間は死ぬまで自分の幸せやより良い自分に向かって行動していくものですから、常に成長していかなければいけないですし、それが正しい人間道だと思っています。

その時に足るを知るという言葉とは全然真逆なことをしているように思えます。

しかし違います。

今の現状に満足をして変わらないことが「足るを知る」ということなら確かに言っている事が間違っていますが、

「本当の意味の足るを知る」は、

今の自分の自分の状態でも十分に足りているということを理解した上で、更に良い人生を目指していくことが本当の意味での足るを知るなのです。

今の自分に満足して何も変わらないのでは、足るを知るではなくただの言い訳言葉になってしまいます。

本当の足るを知るは、「現状に満足をする」のではなくて、

「現状の自分でも十分に足りている」ということを理解することが足るを知るなのです。

なぜ現状の自分でも足りていると理解することが必要なのか

別に現状の自分でも十分に足りていると理解する必要なんてあるのだろうかと思う人もいるでしょう。

確かに現状でも足りていると思わなくても良い人はいるでしょう。

そんなことを考えなくてもただひたすら上を目指して頑張っているという人にしたらいらないかも知れません。

ではなぜ足るを知るが必要なのかというと、

足るを知ることによって幸せを感じることが出来るからです。

そして欲に振り回されて失敗することを減らすために足るを知るが必要なのです。

どうしても上を目指して頑張っていると周りが見えなくなります。

例えば現状で「年収1000万円稼いでいる」とします。

それだけあれば十分だろうと周りの人から見れば思うでしょう。

しかし人間というのは欲深いもので、いざそうなるともっと上を目指したくなるものなのです。

「1000万円じゃ足りない、やっぱり2000万円くらいないと意味がない」そう思うのです。

しかもそこには更に落とし穴があって、

年収1000万円から年収2000万円になることが向上心のある良いことだと思ってしまうのです。

確かにその事実としては向上心のある良いことです。

自分自身が更に幸せに向かって頑張る努力をするわけですから正しい行いでしょう。

しかしそれでは幸せになりません。

なぜなら、

「お金がない」という事実は全く変わらないからです。

年収を増やすことはとても大切なことです。

そもそも「お金がない」という状態というのは悪い状態だからです。

「お金がない」と感じてしまうことは幸せではないということです。

その現状を変えるためにたくさんのお金を稼ぐというのは、自分が幸せになるために大切なことですから向上心から来るものですから正しい成長と言えるでしょう。

どんどん稼ぐべきです。

しかし足るを知るということを知らなければ、

年収が何千万円あったとしても何億円あったとしても意味がないのです。

それはどうしてかというと、

「お金がない」という状況はいくら稼いだからと言っても変わらないからです。

もっともっとと欲を出して、今の現状でも十分に足りているという気持ちがなければ、常にお金がないという気持ちは拭えませんし、辛い状況は何も変わりません。

お金をいくら稼いでも「お金がない」のでは意味がないのです。

目的を果たすことはないのです。

元々の目的は「お金がない」という状況から抜け出したいから、「お金を稼ごう」と思ったはずです。

それなのに足るを知るを知らないとずっと、「お金がない」という状況は変わらないのです。

ですから足るを知るという気持ちを持つことが必要なのです。

当初の目的である「お金がない」という状況から抜け出すことをクリアしたはずなのに、そのまま変に行動し続けるとどんどん目的が外れていきます。

「もっとお金があればもっと楽しいことが出来る」

「もっと稼がないと意味がない」

そんな風に欲に振り回されるだけの人生になってしまうのです。

人間というのは、

本当の心が求めている目的を果たすことで成功したと感じるようになっています。

それが本当の目的ではないものをいくら手に入れたとしても、成功したとは感じないのです。

例えば、

お金持ちになることで幸せになると信じ、そのまま突き進んでいった末に、お金以外のものを全て失ったとしたらそれは成功と呼べるでしょうか。

家族も失い、友達も失い、信頼も失い、周りに誰一人としていなくなったとしたらそれは成功でしょうか。

でも本来の目的である「お金をたくさん稼ぐ」という目的は果たしたはずです。

それなのに幸せがありません。

それは本当に心が求めていたものがそこにはなかったからです。

自分の心の中にある目的を手に入れなければ幸せはないのです。

ですから足るを知るという気持ちを持っていなければ、いつまで経っても「お金がない」という状況から抜け出すことはできませんし、成功を手にすることは出来ないのです。

そしてその成功がなければ幸せを手にすることも出来ないのです。

正しく現実を見るために足るを知ることが必要

足るを知る方がより良い人生を送れる理由として、

「自分の現状を正しく見る」ことが出来るからです。

現状を正しく見れる人間と全く見れていない人間がやる行動というのは大きく異なります。

フリーターしかやったことのない人が、「俺は天才だから起業して大成功出来る気がするからやってみようかな」と言ったとします。

普通の意見からすれば、「お前フリーターしかやったことないくせによく言えるよな」と思うでしょう。

正しく自分が見れていないというのはそういうことです。

起業して社長をやったことがある人に言わせてみれば、「やれるもんならやってみろ。起業をなめるな」と言いたくなるでしょう。

そんな風に現実を見れていない人がやる行動と、自分は起業について全然知らないからこれからしっかりと起業について学んで頑張っていきたいと思っている人では行動が大きく異なってくるでしょう。

やはりしっかりと現実を見れている人の方が正しい努力と正しい行動をすることが出来ます。

ですのでより良い人生を送るためにも、足るを知る(現実を正しく見る)ということは大切なのです。

ですから成功するためにも足るを知るというのは大切なことなのです。

人間は死ぬまで成長することが出来る

足るを知るは、今の現状に満足するのではなく今の現状を正しく知った上で、正しく向上心を持って成長していくために必要なことです。

人は死ぬ瞬間まで成長するものです。

足るを知るも悟りもずっと前を向いて、常に向上していくこと、そして成長していくことを悟りと言います。

悟りの修行をやめてしまった時点でそれは悟りではないのです。

永遠に死ぬまで悟りを続けていくことが本当の悟りなのです。

ですから、

今の自分に満足して今の状態から変わらずにいることは足るを知るとは言わないのです。

悟りも足るを知るも同じことです。

悟りも永遠に死ぬまで悟りを目指すことが大切なように、足るを知るも常に変化して成長し続けることが足るを知ることになるのです。

今の自分に満足した瞬間に足るを知るではなくなるのです。

今の現状で満足せずに、常に進化していくことこそ本当の足るを知るということなのです。

今の自分に満足することは辛い状況でも満足することではない

足るを知るの勘違いとしてもう一つあるのが、

今の状況が辛い状況にも関わらずその状況に慣れること、そしてその状況を受け入れて満足することです。

それは完全に足るを知るというのとは全く違います。

辛い状況は辛いのでそれ自体を肯定してはいけません。

辛い状況があるのであれば変えていく必要があるでしょう。

例えば、今の自分が砂漠のど真ん中にいるとします。

「私は足るを知っているから今の状況を受け入れているからこの場所にいることは苦痛ではない」というわけではありません。

それは単なるやせ我慢であって足るを知るとは異なるものです。

悟りを例に挙げますと、

悟りとは常に悟りを目指している状況自体が悟っている状態なのです。

ですから、今状態が苦痛であるのならその苦痛である状態を受け入れることだけが足るを知るではないのです。

今の自分を受け入れながらも良い状況を求めて行動する状態が足るを知るということなのです。

その状況自体が悪いわけではありません。

それに満足していればそれで良いのですが、それがやせ我慢であってはいけないのです。

人に我慢をしていない姿を見せることが良いわけではなく、単純に自分が苦しい思いをしているのだとしたらそれは間違っています。

そんな辛い状況が本当の「足るを知る」という状況のはずがありません。

心から楽であったり、満足しているという状況であるべきなのです。

本当の足るを知るは、辛いこと我慢することではないのです。

そこを間違えてはいけません。

あとがき

足るを知るとは一言で言っても、あれこれ考えてしまうととても難しいと感じるかもしれません。

しかしそんなに難しいことではありません。

そもそも足るを知るということは辛い修行ではなく、自分が楽になったりより良い方向へと向かう為の考え方です。

むしろ楽になって良い方向へと進んでいかなければそれは足るを知るではないのです。

本当の足るを知るには苦痛はないはずです。

この世界というのは常に変化しています。

時代も環境もそして自分も移り変わっていくものです。

その移り変わっている状態の中で、自分だけが全く同じ状態という状況は楽な状態ではないはずです。

時代や環境と同じように自分も常に変化しています。

歳を取っていきますし、出来ることも出来なくなっていくのです。

その変化に対応しながら前に進んでいくことも一つの成長であり、足るを知るということです。

今の自分で満足して何も変化せずに維持していることが正しい状態ではありませんし、それは足るを知るではないのです。

時代とともに時間とともに全ては変化し移り変わっていくのです。

その時代の流れに対応していくこと、そしてその時代にあった苦痛のない人生こそ悟りであり足るを知ることになるのです。

辛い状況を受け入れることが正しいわけでもありませんし、今の状況をただ受け入れることが正しいわけでもありません。

今の状況を正しく見て、正しい判断をして、今の状況よりもより良い自分と人生に向かっていくことが本当の足るを知るということなのです。

今の状況を否定してはいけません。

今の状態を一度受け入れて、その上でもっと良い人生を送るために足るを知るという考え方と心構えが自分の人生においてとても大きな助けを与えてくれるでしょう。

最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。

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